冷凍コロッケをフライパンで揚げ焼きにしたのに、衣がぐちゃぐちゃになったり中身が爆発してしまったりと、うまく仕上がらないと悩んでいませんか。
せっかく手軽に調理できるはずの冷凍食品でも、ちょっとしたポイントを間違えると、思わぬ失敗に繋がってしまうのです。
この記事では冷凍コロッケの揚げ焼きが失敗する原因を徹底解説しながら、爆発しない揚げ方のコツや、油少なめでもカリッと仕上げる上げ方の工夫、揚げ時間の目安などをわかりやすく紹介します。
また、トースター・フライパン・レンジだけを使った揚げない調理法、業務スーパーのコロッケを使った時短テクニックも取り上げます。
万が一、うまくいかなかったときのために、失敗リメイクでおいしく復活させる方法も解説。加えて、冷凍食品を油で揚げるときにしてはいけないことについても触れています。
「解凍してから揚げるのは正解なのか?」といった疑問を持つ方にも、役立つ情報が満載です。本記事を読めば、冷凍コロッケを失敗せず、誰でもおいしく仕上げられるようになります。
- 冷凍コロッケがぐちゃぐちゃになる原因とその対策
- 爆発しない揚げ方と適切な油の温度や量
- 揚げ焼きの揚げ時間や火加減のコツ
- 揚げない調理法や失敗時のリメイクアイデア
冷凍コロッケがぐちゃぐちゃに?揚げ焼き失敗の原因とは

冷凍コロッケの揚げ焼きでぐちゃぐちゃになったり、爆発したりといった失敗が起きる原因を、油の温度や解凍の仕方などの視点から丁寧に解説します。
本章を読めば、失敗する理由が明確になり、揚げ焼きの基本や安全な調理のコツを身につけられるでしょう。
- 失敗する原因とぐちゃぐちゃ対策
- 解凍してから揚げるのは正解?
- 爆発しない揚げ方のコツ
- 油の量はどれくらいが適量?
- 冷凍食品を油で揚げるときにしてはいけないことは?
失敗する原因とぐちゃぐちゃ対策
冷凍コロッケの揚げ焼きが失敗してしまう原因の多くは、油の温度にあります。
油の温度が低すぎると衣が油を吸いすぎてしまし、ベタつきのある仕上がりになりがちです。一方で、温度が高すぎると衣が焼けすぎて焦げてしまうリスクが高まります。
以上のことから、冷凍のまま揚げるときは170〜180度の油温を保つようにしましょう。また、コロッケ同士がくっつかないように間隔を空けて並べると、油の温度が安定しやすく、形が崩れにくくなります。
さらに、ひとつずつトングで丁寧に扱うことで、衣がはがれるリスクも低くなります。
解凍してから揚げるのは正解?

「冷凍コロッケは解凍してから揚げるべきか?」と疑問に感じる方もいるでしょう。しかし、先に解凍するのはおすすめできません。
冷凍食品は基本的に袋に記載された方法で調理するのが前提で、一般的な冷凍コロッケは、そのまま調理するよう設計されています。
解凍すると衣が水分を吸って形が崩れやすくなり、油ではねたり爆発したりする原因になります。最近では爆発しにくいタイプもありますが、すべてではありません。
また、水分をふき取っても衣はもろくなっており、揚げる途中で崩れるリスクが残ります。
そのため、冷凍庫から出してすぐに調理するのがベストです。霜を軽く落として、適温で加熱すれば外はサクサク、中はホクホクの理想的なコロッケに仕上がります。
目安として、揚げ時間は片面3〜4分ほどです。両面をじっくりと加熱し、衣の仕上がりに注目しましょう。
冷凍コロッケは中まで火が通りやすいので、外側の焼き加減がポイントです。
油の量が少ないと加熱ムラが起きやすいため、火加減は170〜180度で調整します。焦がさずじっくり焼き、必要に応じて加熱時間を延ばせば失敗しにくくなります。
爆発しない揚げ方のコツ

爆発を防ぐには、コロッケ内部にこもった蒸気をスムーズに逃がすための工夫が欠かせません。
たとえば、冷凍コロッケの表面に数か所小さな穴をあける、または衣に浅い切り込みを入れる方法があります。
中まで火が通る工夫をすれば、加熱中に内部にたまった水蒸気が外へと逃げやすくなり、内圧が高まることで起こる爆発のリスクを回避できます。
また、揚げる際の油の温度にも注意が必要です。油の温度が高すぎると、冷凍状態のコロッケが急激に加熱されてしまい、内部の水分が一気に蒸発して爆発のリスクが飛躍的に高まります。
そのため、凍ったままのコロッケを直接180度以上の高温油に入れるのは避けた方がよく、160〜170度程度のやや低めの温度からじっくりと温度を上げる方法が安全です。
また、加熱中は常にコロッケの状態を確認しながら調理を進めてください。
コロッケの動きや衣の変化に注意を払えば、焦げや破裂などの兆候がすぐにわかるため、より安全で失敗の少ない揚げ焼きができるでしょう。
油の量はどれくらいが適量?

冷凍コロッケを揚げ焼きでおいしく仕上げるためには、油の量が非常に重要です。適量の油を使うことで、カリッとした食感を保ちつつ、加熱ムラを防げます。
このため、冷凍コロッケをフライパンで揚げ焼きにする場合、油の量はコロッケの厚さの約1/3〜半分が浸る程度が理想です。
あまりに少ないとコロッケの片面しか加熱されず、中心まで火が通るのに時間がかかってしまいます。また、油の温度が下がりやすくなり、べちゃっとした仕上がりになる原因にもなります。
家庭用のフライパンであれば、底から5mm〜1cm程度の油を注ぎ、油が全体に行き渡るように加熱してからコロッケを入れると良いでしょう。
冷凍食品を油で揚げるときにしてはいけないことは?

冷凍食品を揚げるときにしてはいけないことは、一気に多くの冷凍食品を油の中に入れてしまうことです。
一気に入れてしまうと油の温度が急激に下がってしまい、衣がうまく揚がらず、べちゃっとした食感になってしまう原因になります。
そのため、せっかくの冷凍食品が水っぽく重たい仕上がりになってしまうのです。
さらに前述の通り、解凍時に発生した余分な水分をふき取らずにそのまま油に入れると、油がはねるだけでなく、冷凍食品が破裂する危険も高まります。
冷凍食品が爆発してしまうと、やけどをするリスクもあるため非常に危険です。
安全かつおいしく冷凍食品を揚げるためには、あらかじめ水気をふき取り、油の量や温度、そして食材の状態をしっかり確認することが大切です。
もう失敗しない!冷凍コロッケ揚げ焼きの完全ガイド

ここでは、冷凍コロッケを揚げずにおいしく仕上げる方法や、油をほとんど使わない裏技的な調理法、失敗したときのリメイク術まで幅広く紹介します。
本章を読んで、手軽に調理したいときや失敗してしまったときのヒントとしてください。
- 揚げない!レンジだけ・トースター調理のコツ
- 業務スーパーの冷凍コロッケは揚げないで楽しめる
- 揚げ方のコツと油少なめ調理術
- おいしくリメイクする裏ワザ
揚げない!レンジだけ・トースター調理のコツ

もし揚げ油を使いたくないなら、レンジだけやトースターで調理する方法もあります。とくに電子レンジでの加熱は、わずかな時間で済むため、忙しい朝や夕食の準備にもぴったりです。
ただし、仕上がりはややしっとりする傾向にあるため、カリッとした食感を求める場合は、トースターの加熱時間を長めに調整するとよいでしょう。
さらに、途中で一度裏返すことで、より均一に熱が加わり、全体の仕上がりが格段に良くなります。
また、表面に軽く油を塗ってから加熱するのも、サクッとした食感を引き出すちょっとしたコツです。
以上に挙げたような調理法は、油を使わないためキッチンが汚れにくく、掃除の手間も省けるという利点があります。さらに、油のにおいや煙も少ないので、調理中のストレスも軽減されるでしょう。
業務スーパーの冷凍コロッケは揚げないで楽しめる

業務スーパーの「グラタンコロッケ」は、油を使わず電子レンジで加熱するだけで食べられる手軽さが魅力です。
揚げ調理が必要な印象を持つ方も多いですが、実際には袋から出して皿にのせ、ラップをかけずに加熱すればOK。忙しい日のおかずや、あと一品ほしいときにも便利な時短食品です。
「グラタンコロッケ」は1個あたり約50g、トロッとしたホワイトソースが詰まっていて味もしっかりしています。
ソースなしでもそのままおいしく食べられ、味が薄く感じる場合はお好みで追加してもよいでしょう。
また、電子レンジだけでなく、自然解凍も可能です。室温で約1時間30分ほど置いておけば、お弁当のおかずとしても活躍します。
実際、お弁当に半分にカットして詰めたり、食パンに挟んでホットサンドにしたりと、アレンジもしやすく、ストックしておくと非常に便利です。
揚げずに楽しめるグラタンコロッケは、暑い季節にも調理がラクでキッチンが熱くならないというメリットでしょう。
手間を省きつつ満足感のある一品を用意したい方に、業務スーパーの冷凍「グラタンコロッケ」はとくにおすすめです。
揚げ方のコツと油少なめ調理術

上手な揚げ方のコツは、衣をサクサクに仕上げながら油の吸収を極力抑える点にあります。
とくに今回ご紹介する方法は、揚げ焼きよりもさらに油を少なく使う“超・少量油調理”の裏技です。揚げるというより「焼く」に近い手軽さで、後片付けも簡単、油の節約にもなるのが大きな魅力でしょう。
具体的には、冷凍コロッケをあえて軽く解凍し、冷たい油をかけてから加熱するという手法です。
一般的には「冷凍コロッケは解凍してはいけない」とされますが、この方法であれば、少し解凍しても爆発のリスクを抑えながら調理することが可能になります。
調理の手順は、まず冷凍コロッケを電子レンジ(600W)で1分〜1分30秒加熱して半解凍にします(または室温で20分ほど置く)。
次に、直径20cmほどのフライパンに並べ、サラダ油大さじ3を全体に回しかけます。この状態でフライパンを中火にかけ、3分ほど加熱してから裏返し、さらに3分加熱すれば完成です。
冷たい油から加熱を始めることで、急激な温度変化が避けられ、衣がはがれたり爆発したりするリスクを抑えられます。
「揚げ焼き」よりさらに手軽で、しかも失敗しにくいこの方法は、冷凍コロッケ初心者にもぴったりです。
おいしくリメイクする裏ワザ

失敗してしまった冷凍コロッケも、工夫次第で立派な一品に生まれ変わります。
ぐちゃぐちゃになってしまったからといって捨ててしまうのはもったいないですよ。ここでは、簡単でおいしいリメイクレシピを3つご紹介します。
ポテトグラタン風にリメイク
コロッケのポテト部分を活かして、あたたかくてクリーミーなグラタンに仕上げる方法です。崩れてしまったコロッケをそのまま使うので、形が崩れていても問題ありません。
- 失敗した冷凍コロッケ:適量
- シーフードミックス:30g程度(なくてもOK)
- ブロッコリーなど好みの野菜:適量
- ホワイトソース:適量
- とろけるチーズ:適量
- パセリ:お好みで
- コロッケを耐熱容器に入れ、軽くほぐします
- シーフードミックスやブロッコリーなどを加えます
- ホワイトソースを上からかけて、全体を覆います
- チーズをたっぷりとのせ、オーブントースターで焼き色がつくまで加熱
- パセリを散らして完成です
具材は冷蔵庫にあるものでOK。残り物活用にもピッタリです。
チーズ焼きでとろ〜り濃厚に
シンプルなのに満足感たっぷりなチーズ焼きアレンジ。材料も少なく、手間もほとんどかかりません。
- 失敗した冷凍コロッケ:適量
- とろけるチーズ:適量
- マヨネーズ:適量
- クッキングシートを敷いたトレイにコロッケを並べます
- マヨネーズを全体にかけ、さらにチーズをのせます
- オーブントースターでチーズがカリッとするまで5分程度加熱
- お好みでパセリやブラックペッパーをふって完成
冷凍コロッケの揚げ焼き失敗を防ぐ総まとめ
冷凍コロッケの揚げ焼きで失敗しないためには、適切な油の量・温度管理、解凍の有無、そして調理方法の工夫が重要です。
爆発やぐちゃぐちゃを防ぎおいしく仕上げるには、基本を押さえたうえで少量の油や揚げない調理法も取り入れてみましょう。
万が一失敗しても、リメイクすれば美味しく復活できます。まずはこの記事で紹介したコツを実践して、今日の一品からチャレンジしてみてください。
- 冷凍コロッケは解凍せずに調理するのが基本
- 解凍すると衣が水分を含んで崩れやすくなる
- 油の温度は170〜180度をキープするのが理想
- 一度にたくさん入れると油温が下がりやすい
- コロッケ同士の間隔をあけることで形が保てる
- 油が少なすぎると火の通りにムラが出やすい
- フライパンなら油の深さは5mm〜1cmが目安
- 表面に穴をあけると爆発のリスクを下げられる
- 冷たい油から加熱すると失敗しにくい
- 中火以下でじっくり揚げ焼きにするのがコツ
- トースター併用でカリッと仕上げることも可能
- 電子レンジだけでは食感がやや劣ることがある
- グラタンコロッケなどは揚げずに楽しめる商品もある
- 失敗したコロッケはリメイクでおいしく活用できる
- 加熱中は衣の様子をよく観察してトラブルを防ぐ


